仕事柄アルカリ性洗浄剤を使用することがあるのですが、その使用方法や注意点などをまとめてみました。
使用方法: 洗浄剤に書いてあることをよく読む
当たり前のことですが洗浄剤に記載されている使用方法を厳守することが大切であると思います。
私が仕事で使っている洗浄剤は業務用なのですが、水で希釈して使用します。
汚れの程度で水と洗浄剤の割合を変えていますがついつい洗浄剤の割合が多くなってしまいます。
高濃度の洗浄剤で洗浄するとたしかに汚れは早く落ちます。
しかし、被洗浄物に大きな負担がかかります。
被洗浄物がアルミの場合、腐食してしまう危険があります。
なので 規定どおりの割合で希釈することが大切です。
使用する場合の準備:装備はしっかりと
アルカリ性洗浄剤は皮膚や粘膜に付着すると大変危険です。アルカリ性洗浄剤を使用する場合はゴム手袋 ゴーグル マスクを着用するようにします。衣服も長袖、長ズボン 靴下等 できるだけ皮膚をさらさないようにします。
私の体験談なのですが、アルカリ性洗浄剤を使い始めのころ、素手で作業をしていました(危険ですので絶対にまねをしないでください!!)
作業を開始して10分くらい経過したころ、手に違和感を覚えました。親指で他の指4本をなぞるとヌルヌルしています。右手、左手両方です。気にせずそのまま作業を続け 20分程度で洗浄を終えました。
水道水で手を洗うとヌルヌル感は取れましたが、手の皮膚が薄くなった様な、指紋の溝が浅くなったような感じがしました。 ピリピリとした感覚もありました。(気のせいかもしれませんが…)
なので準備を万端にして、皮膚や粘膜に付着しないよう十分注意しましょう。
皮膚に付着してしまった場合: 素早く水で洗い流す
万が一付着してしまった場合は出来るだけ早く水道水で洗い流しましょう。
また着衣に洗浄剤が付着すると色が落ちます。
なので洗浄剤が付着して色落ちしてもよい衣服を着用します。
異なる洗浄剤を混ぜない: 混ぜるな危険
アルカリ性の洗浄剤と酸性の洗浄剤を混ぜてはいけません。 有毒ガスが発生します。
混ぜたこともないですし、化学に疎いのでどんなガスが出るのか分かりませんが、絶対やってはいけません。
アルカリ性同士の洗浄剤も混ぜない方が良いと思います。とゆうか絶対やってはいけません。
とにかく規定どおりの使い方をするというのが大事だと思います。
中和する : 被洗浄物にも環境にもやさしく
被洗浄物の為にも環境の為にも、中和という作業が大切です。
被洗浄物を洗浄後 汚れは落ちますが、被洗浄物に洗浄剤が残っています。なのですすぎが必要です。
すすぎは水でおこないます。 多くの水が使用できない場合は、リンスを使用します。
リンスを使用することで、水ですすぐより短時間で被洗浄物を中和することができます。
また、排水にも注意が必要です。
洗浄に使用した排水はためておきおき、排水用の中和剤で中和します。
アルカリ洗浄剤の濃度により、phが変わってきますので、phを測定しながら リンスや中和剤を添加していきます。
家庭用の洗浄剤の場合排水の中和はそれほど重要ではないのかもしれませんが、家庭用の洗浄剤を使用するにしろ業務用の洗浄剤を使用するにしろ 使用上の注意等を厳守することが大切だと思います。