加藤諦三先生の講演の後半をまとめてみました。
励ました方が励まされる方より元気がでる。
例えば元気のない誰かを励ましたとします。
励まされた側は言葉を受け取る側なので行動していません。
受動的であるといえます。
一方励ました側は励ますという行動をすることによって、自分の心の中で
無意識に変化していきます。
人を説得させる(行動してない人の世界観を変化させる)ことは難しいことなのです。
異性にフラれた学生を励ますには。
加藤先生がフラれた学生を励ます場合、こう言うそうです。
「他にフラれた学生を励ましに行け」と。
フラれた学生を励ますという行動を起こすことで、励ました本人の世界観に変化が起こります。
悪い事を悪い事と思わなくなる。
まじめで接待を受けたことがない人がいたとします。
初めて接待を受ける→接待を受け入れた自分を受けい入れるようになる
食事くらいいいかと思うようになる。
次に接待を受ける→今度はお金を受け取る。
少しくらいいいかと思うようになる。
次に接待を受ける→今度はこちらからお金を要求するようになる。
お金をもらうことが当然となる。
こういった心境の変化は決して珍しいことではなく、誰にでも起こりえることです。
相手に選択をさせる
自分が選択をすることによって、自分の中の世界観、価値観が変わっていきます。
セールスの世界でも同じです。
優秀なセールスマンは顧客に選択をさせます。
色はどっちがいいか?
大きさはどうか?
等々
小さな選択を顧客にしてもらい、これを繰り返し
商品を購入してもらいます。
優秀でないセールスマンは顧客に選択させません。
これがいいと思います。
こちらの方がお客様におにあいです。
等々。
選択されなかった側の世界観が弱まる。
ある患者の治療例を加藤先生は挙げています。
神経の病気を持つチャーリーは背が低い事に劣等感をもっていた。
チャーリーは自分のことを「ちびのチャーリー」と呼んでいたが、
医師はそれを辞めさせた。
それをきっかけに神経症が治っていったとのことです。
自分のことをちびのチャーリーと呼ばない行動をとることで、
劣等感という世界観が弱まる。
つまり、
選択されなかった(行動しなかった)世界観は弱まっていきます。
まとめ
このように人間は良くも悪くも自分の行動や選択が、心の中の世界観に影響を与えます。
習い、性となる
人は極めて柔軟であり、日々小さな影響を重ねて無意識のうちに自分を作っていきます。
1つ1つ小さくても素直な自己肯定を積み重ね、積み上げていくことで
理想の自分に近づくことができます。