問5
図のように、内部抵抗r=0.1Ω、起電力E=9Vの電池4個を並列に接続した電源に抵抗R=0.5Ωの負荷を接続した回路がある。
この回路において、抵抗R=0.5Ωで消費される電力の値 [W] として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
(1) 50
(2) 147
(3) 253
(4) 820
(5) 4050
1つの抵抗の電圧や電流を求める場合
このような場合テブナンの定理を使うと便利です。
① 注目する抵抗を外す
注目するべき抵抗Rを外すと
となります。
抵抗Rがあった両端の電圧をV’とおきます。
電源Eの電圧は9Vですが抵抗Rのあった場所はオープン(断線)の為電流は流れません
内部抵抗rでの電圧降下が起きない(電流が流れない)為
V’=9Vとなります。
② 電源をショートして考える
rは並列接続です。
rの合成抵抗をr’とすると
1/r’ = 1/r+1/r+1/r+1/r
= 4/r
R’= r/4
r=0.1ですので
R’=0.1/4
③ 等価回路に変換する
抵抗Rに流れる電流をIとすると
I=V/R=9/(0.5+0.025)=9/0.525
電力P=I×I/R=( 9/0.525× 9/0.525)/0.5
=81×0.5/0.276
=147[w]
よって答えは(2)
となります。