この日に梅雨入りすることが多い。
暦の上での『入梅』にあたる。
これらの理由で6月11日は傘の日になったそうです。
『傘』は手に持って差して使用する用具と定義されています。
漢字自体も手にもって使えそうですね。
ちなみに『笠』は、頭にかぶって使用する用具であるとして『傘』とは区別されています。
『傘』は紀元前1500年ごろにはエジプトで使われていました。
ヤシの木の葉を重ね合わせて作られており『日よけ』を目的としたものだったそうです。
いわゆる『日傘』ですね。
アッシリア王国時代の彫刻に家来に日傘を指してもらっている王様の様子が残されています。
このような様子を多くの彫刻や絵画で見ることができます。
『傘をさす』ということが権力の証であったのです。
長らくの間『傘』は富の象徴として貴重品として扱われてきたそうです。
西洋の貴婦人が持っているイメージ、ありますものね。
日本では室町時代から1500年代ごろにつくられた『七十一番職人歌会絵巻』に和傘の職人さんのが登場します。
江戸時代になると分業制が発達し和傘が広く普及します。オサムライ様の副業としての傘作りもあったらしいです。
時代劇で見たことがあったのですが実際にあったことなのですね。
便利な折りたたみ傘
折りたたみ傘はバックに忍ばせておけるので便利です。
1928年にドイツで考案されたそうです。
折りたたみ傘は、昭和20年代後半から日本でも普及し始めました。
昭和40年代になると多くの日本人が折りたたみ傘を使うようになりました。
私が小学生の頃、折りたたみ傘が苦手でした。
折りたたみ傘を避けて生活してきました。
が、最近使う機会がありまして、使用してみたところ小学生の頃の印象とだいぶ変わっていました。
第一に軽いこと。
小学生だった為かもしれませんが『こんなに軽いのか』と感心しました。
第二に取扱いが簡単なこと。
束ねているフックを解き、シャフトを伸ばし、軸の可動部分を押していく。
押していくことと連動して骨組みが広がり傘本体が広がる。
仕舞う時は軸の可動部を引く
引くことと連動して骨組みが畳まれていき傘本体が縮んで収まる。シャフトを縮めて、最後に束ねてフックする。
こんなに簡単だったかと。
昔はもっとめんどくさかったと記憶しています。
軸の押し引きと骨の展開縮小は、連動していなかった気がします。
手で骨を折ったり広げたりしてから軸を押し引きしていた記憶があります。
また昔は高価だったのでしょう。
一本の折りたたみ傘を家族みんなで使い回していました。
今は何本もの折りたたみ傘が我が家にはあります。
骨組みが壊れたらすぐに廃棄していました。
ですがあの頃の事を思い出しました。
これからは物を大切に長く使い続けられる様にしたいです。