6月19日は『理化学研究所創設の日』です。
1917年6月19日『財団法人理化学研究所』が、東京都文京区駒込に設立されました。
現在、国内唯一の自然科学系総合研究所です。
湯川秀樹さんや朝永振一郎さんなどの、優秀な科学者を輩出しています。
理化学研究所は研究成果を活用して企業化していきます。
1936年2月6日 『理研感光紙株式会社』が設立され、専務取締役に『市村清』さんが就任しました。
理研感光紙株式会社は『理研光学工業』に名前を変えます。
後の『株式会社リコー』です。
市村清さんは、
1900年(明治22年)に佐賀県の農家に生まれます。
裕福な環境ではなかったそうです。
働きながら勉強を続け、
1920年中央大学に入学します。
しかし、
1922年北京にある大東銀行に入社するた中央大学を中退します。
大東銀行で順調に出世しますが、
1927年金融恐慌の為大東銀行は破産。
市村清さんは横領の疑いをかけられ、5カ月の監房生活を強いられます。
その後疑いは晴れて日本に帰国。
熊本で保険のセールスマンを始めます。
営業成績は優秀で全国1位になったこともあるそうです。
営業の成績が優秀だったためでしょうか、
理研感光紙九州総代理店の吉村商会から社長就任の誘いがきます。
1929年店主として福岡に自分の店を持ちます。
開店から業績を大きく伸ばします。
1933年理研本社の部長として就任、上京します。
その3年後『感光紙部』が本社から切り離され、『理研感光紙株式会社』設立となります。
業績のいい時も悪い時もあったようですが、
『出来ない理由を考える前に、できる方法を考える』
というスタンスで事業拡大に取り組みました。
1968年12月16日 急性肝縮小症の為この世を去りました。